【ネタバレなし】名探偵コナン×リアル脱出ゲーム チョコレート殺人事件(現場検証編)
リアル脱出ゲームコラボの定番、コナン脱出。
ルーム型でサクッと隙間時間に参加できる「チョコレート殺人事件~現場検証編~」の感想をお届けします。
ルーム型と言えど、制限時間30分と言えど…侮るなかーれ!
私大好きですこの公演。(もう一度やりたいよ)
※当公演は「聞き込み編」「現場検証編」「脱出編」の3つに分かれています。
その他の公演については別記事にてご紹介します。
STORY: ※SCRAPのサイトより
殺人現場を再現した部屋で密室のトリックを解明せよ!
大阪・心斎橋で起きた“第1の事件”。
遺体の近くに残された謎のチョコレート。
殺害現場となった部屋の扉には鍵が掛かっていた。しかし、唯一の鍵はその部屋の中に残されていた。犯人は一体どのようにしてこの密室から出て行ったのか。
殺害現場を隅々まで捜査し、この密室トリックを解き明かせ。
個人的評価:
難易度 ★★★☆☆
クオリティ ★★★★★
制限時間…30分
実際にかかった時間…大人4人+幼児1人で挑んで約20分
Review:
いやぁー、面白かったです。
ストーリーにある通り「殺人事件の現場が再現された部屋」が舞台となっていますが、美術さんの部屋の作りこみが秀逸。「これが例の現場か…!」と部屋を目にしただけで、もう気分は眼光鋭いベテラン刑事そのもの。(ギラッ)
何としてでもトリックを暴いてやるぜ、と自動的にスイッチ入ります。
大人4&幼児1でワチャワチャと動き回り、始めはどうなることかと思ったけれど途中から閃きが連鎖し、10分ほど残して鮮やかにクリア。
プレイ中DSの名作ソフト「ゴーストトリック」(2010年発売)を思い出しました。
アレがお好きな方ならば間違いなく刺さるかと。
【ここが良し】
・密室解明までのトリックを組み立てていく過程が超面白い!
・子どもが「もう一回やりたい~」とごねていました。分かる。大人だってもう一回やりたい~。
・トリック突き止めた時の感動が限界突破。何これ気持ちいいい!
【ここがいまひとつ】
・制限時間30分のところ、20分ほどでクリアしてしまったのでそこのボリュームの物足らなさ。(最初スロースタートだったものの、各自が奇跡的に閃きあってしまってそれがスコーンとうまくハマってしまった結果でもあるのですが)
あまりに楽しかったので、「もっとやりたかった感」が残りました。
なんなら時間内に「もう一回やりたい」気持ちもむくむくと湧きました。
今でももう一回やりたいって思ってます。(念)
※2021/12現在、リアル脱出ゲーム下北沢店で遊べます(1人2,100円~)
コナン好きでなくとも、普段から脱出ゲームをやっていなくても、是非遊んでみて欲しい公演。子どもも興奮すること間違いなしなので、ファミリー参加もおすすめです。ただし、余りにも小さいお子さんだと現場が荒れるかもしれません(笑)
これ系の公演をまた作って欲しいです。待ってますSCRAPさん。
【ネタバレなし】双子島神楽歌(ハルカゲカグラウタ)
私にとってのマーダーミステリーゲーム初体験となったのが本作「双子島神楽歌」。
Twitter上の情報で「何やら面白いものがこの世の中にはありそうだ…!」というのを知り、ただの勢いのみで公演を予約。
正にそこが沼の入り口(おいでませ~)。
それまでは謎解きorリアル脱出ゲームばかり遊んでいた私が、全く別種の没入体験を味わう楽しさを知ってしまいました。
STORY: ※RABBITHOLEのサイトより
太平洋沖に浮かぶ巫汰児列島(ふたごれっとう)の主島である二つの島、「陽島(はるしま)」と「陰島(かげしま)」。通称「双子島」と呼ばれるこの島で、七年に一度、四月の頭に行われるという珍しい神事の翌朝、巫汰児神社の社殿で、宮司である両儀尊流(りょうぎたける)と、地元有力者の舟護正造(ふなもりしょうぞう)、二名の遺体が発見された。そこに現れた、奇祭マニアで私立探偵の須藤崇法(すどうたかのり)は、島の神事を見学するつもりが、日付を一日まちがえて、今朝の船で島にやってきたらしい。須藤は、隣の陽島の駐在所に連絡を入れ、警官の到着を待つ間、神事に参加した人たちに話を聞くことにした……。
個人的評価:
満足度 ★★★★★
初心者おすすめ度 ★★★★★
人数…最大10名
所要時間…約3時間30分(説明、エンディング含む)
Review:
マダミスとは果たしてどんなものか…?と手探りながら、単独飛び込んでみた「RABBITHOLE新宿」。西新宿の少しばかり怪しげな雑居ビルの階段を、隠しきれないドキドキと共にのぼった私。扉を開くと、意表をつかれるほどスタイリッシュな空間が広がっておりました。(ほっ)
双子島、受け継がれてきた神事、奇祭マニアの探偵、いわくありげな島民たちと、どことなく往年の和風サスペンス映画風味も漂わせる設定で、割とすんなりとシナリオの世界に入り込めました。スケキヨ出てくる…?(出てきません)
自分の性格に似たところのあるキャラを割り振られたのも良かったと思います。
はじめてなので、どのカードから引いていくべきか、チップを温存すべきか、誰と密談すべきか、ミッション達成のためにどう嘘をつくかなど、立ち回りにおいて考えるべきことが多く、結局犯人に辿りつくことは叶わず。
それでも、マダミス楽しい!推理体験楽しい!と心底思わされる刺激的な時間でした。
※おひとりロールプレイのめっちゃ上手な方がいて、巧みな推理の展開に「リアルコナン君あらわる…!」と自分のプレイそっちのけで見惚れてしまいました。
【ここが良し】
日本のマダミス黎明期に作られた国産シナリオで、カードを引きながら証拠を集めていく王道タイプ。じっくり腰を据えて推理をすれば犯人に辿りつける程良い難易度(私は無理でしたが)。
「マダミスとは?」の要素が凝縮されているので、ぜひ初心者におすすめしたいです。
そして、ぐっと心動かされたエンディング。マルチエンディングなので、誰もが辿りつくエンドではないと思いますが描写が目に浮かぶようで私好みでした。
【ここがいまひとつ】
プレイ中の展開にひねりが無いと言えば無いので、最近のあれやこれやの技巧を尽くしたマダミスをやった後のプレイだと物足らなく感じるかも…?
マダミスって何だろう?面白いのかな?はじめてって不安しかなくない?と思っている方、ぜひ僅かな勇気を握りしめて飛び込んでみてください。間違いなく面白すぎるエンタメです。(断言)
【ネタバレなし】封鎖された魔王城からの脱出
2021年1月16日に開催された「オンラインリアル脱出ゲーム大パーティー」の超パーティならびに極パーティチケットの特典「封鎖された魔王城の脱出」。
STORY: ※SCRAPのサイトより
あなたの住む世界では、人々は魔物による脅威に怯えながら暮らしていた。
魔物たちの親玉である魔王を討伐すべく、9人の勇者たちが『魔王城』へと向かう。
しかしその後、勇者たちが戻ることはなかった。
世界はこのまま闇に包まれてしまうのだろうか……。
そんなある日、あなたの手元にある『通信水晶』が着信音を鳴らす。
水晶に映っていたのは……死んだと思われていた勇者たちだった!
個人的評価:
難易度 ★★★☆☆
クオリティ ★★★★☆
所要時間…2人で挑んで約120分
Review:
コロナ禍真っ只中に作られた「封鎖された人狼村からの脱出」の続編となる、封鎖シリーズ第2弾。前作の雰囲気やシステムをしっかり受け継いで、今回もばっちり良作。
9人の勇者たちとリモート風にやり取りをしながら謎を解き進めて行く流れ。
各勇者の特技や魔物の弱点など情報多めなものの、謎解きに関わる大事なことは都度まとめて表示してくれて後から見返すことができる、謎解きビギナーにも優しい安心設計。小謎でいくつかつまずいたものの、ヒントが用意されているのでここもお優しい。
【ここが良し】
・9人の勇者たちのキャラクター設定が秀逸。一体どこの世界線から探してくるんだろうかというクセ者揃いの役者さんたち(褒めてる)。ひとりひとりの個が立っていて引き込まれた。人狼村のコッペ役に続いて秋山直太朗さんが出ているのも嬉しい。
・オンラインで制限時間なしだから、いつでもどこでもの遊びやすさ。
【ここがいまひとつ】
・ラス謎の難易度の低さ。選択肢が提示されているので、コレしかないような…と早い段階で思いついてしまった点。もうちょいひねりが欲しかった。
・人狼村からの流れ。あちらを先にやってしまったユーザーにとっては既視感というか、「ああ、やっぱりな」感が少々。何か別のかたちの展開も欲しかった。封鎖シリーズ次回作があるならそこに期待!
※このゲームは一般発売もされています。(1人税込み3,000円)
家にいながらにして、人数を選ばずこのクオリティの内容の謎解きができるのは貴重。対面公演はまだしばらく控えたい、でも脱出ゲームはやりたいという方はぜひ遊んで欲しい。
しかし、この短期間で次々オンライン型も作り上げていくSCRAPの勢いは凄まじい。
封鎖魔王城が特典についての「オンラインリアル脱出ゲーム大パーティ」の価格設定、どう見積もっても安すぎたのでは?
次開催する時はもっと強気な価格でもいいんですよ。